アルコール依存症の治療
アルコール依存症の治療について紹介します。
アルコール依存症の治療の目的は断酒です。しかし、断酒の実践は簡単ではありません。
節酒ではありません。断酒です。
アルコール依存症の人は節酒で対処できるだろうと考えたり、そう信じたがったりします。
しかし、酒量を調節することは大変難しく、ちょっとでも口をつければ大量飲酒につながります。
アルコール依存症の患者で節酒ができるようになった人はわずか5%程度という報告もあります。アルコール依存症の治療においては、節酒という可能性をまずは捨てるべきでしょう。
行動と考え方を変えていく必要がある
アルコール依存症はいわゆる心の病であり、精神疾患です。他の精神疾患と同様に、行動や考え方を変えていく必要があります。
行動面では人間関係を大切にし、他人を愛すること、他人に依存しないことが重要です。また、自分自身を変えて、素直さや謙虚さ、感謝の心を持つようにしましょう。
考え方の面では自己中心的な考え方をやめて、他人や社会のために生きていくことに価値を見出しましょう。
周りの人は頭ごなしに断酒を押し付けるのではなく、このような行動や考え方を変えることの大切さを説くようにしましょう。
アルコール依存症治療の経過
アルコール依存症の治療では、解毒期→リハビリ期→アフターケアという経過をたどります。
1.解毒期
アルコールによる身体の障害、および離脱症状を治療する時期です。
アルコール依存症の治療は入院が基本です。入院してから、およそ3週間ほどで症状がおさまります。
2.リハビリ期
心身ともにある程度症状が落ち着いたら、リハビリを始めます。精神療法や集団行動などで社会復帰への訓練を詰みます。
3.アフターケア
アルコール依存症の治療記事一覧
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