アルコール依存症の症状

　お酒は適量であればストレス解消や健康に有益な面もありますが、過度な飲酒はとても危険です。
　初めは付き合い程度で飲むくらい（機会飲酒）だったのに、だんだん毎日飲むようになってきます。（習慣飲酒）
　そのうちに飲んだことを忘れるようになったり（ブラックアウト）、飲まないと手が震えたり、眠れなくなったりする離脱症状が現れるようになります。こうしてアルコール依存症へと陥ってしまうのです。

　アルコール依存症は次のように進行していきます。

１．機械飲酒（飲み会、週末飲酒など）
２．習慣飲酒（毎日の晩酌、寝酒など）
３．分散飲酒（日常の合間に飲酒）
４．持続飲酒（飲酒して深く酩酊、起きてまた飲酒）

　１～４のプロセスを数年から十数年かけてたどり、アルコール依存症となっていくのです。

　アルコール依存症はお酒に頼る悪循環によって形成されていきます。

　飲酒をすると精神的に楽になってもっと飲みたいという欲求が生まれます。飲酒を繰り返していくと耐性がついていき、だんだんと飲酒できる量が増えていきます。断酒することもありますが、欲求の方が勝り、また飲酒します。そのうち、断酒をすると離脱症状が現れるようになり、それを回避するためにまた飲酒してしまいます。さらに耐性がついていき、飲酒の量が増えていきます。こうした悪循環によってアルコール依存症は形成されていきます。

　以下にアルコール依存症の症状を紹介していきます。